太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ)Aとは?
ヨガの代表的な「太陽礼拝A」は、連続した12のアーサナ(脊柱の前屈後屈の動きを繰り返し)をとることで、「一日の始まりに、太陽の恵みに感謝する」という意味があります。
※アーサナとはポーズや坐法と訳されます。
「安定し、快適な状態であることがアーサナである。」(ヨーガスートラより)
太陽礼拝の効果
太陽礼拝は毎日繰り返し行うことで以下のような効果が得られます。
健常な方は1日3~5セット行うことが理想だと言われています。
忙しい方や初心者は1日1回の実践でも充分です。一つひとつの呼吸を大切に、そして正しいアライメントでアーサナを行うことで適度な運動量となります。
太陽礼拝Aの全体の動きを知る
流派によって何通りも種類があるため正解はありません。また個々の難易度に合わせたアーサナを取り入れたり、太陽礼拝にいくつかのポーズを組み合わせてアレンジすることも可能です。
今回は基本的な流れを以下の動画で紹介します。
個々のアーサナを詳しく解説
1つひとつアーサナの効果やポイント、注意点を解説していきます。
①タダ・アーサナ/山のポーズ
・マット前方に立つ
・足裏全体を床につけ、息を吸いながら足裏で床を力強く押す
・両手を胸元で合唱したら、息を吐いて肩をリラックスさせる
【参考】
骨盤の位置が正常(図内にある上前腸骨棘(ASIS)と恥骨結合(PS)を結ぶ線が床と垂直)となるように意識しましょう。そうすることで脊柱は自然なS字カーブをとりアライメントが整います。
【効果】
・正しい立位姿勢の獲得
・自分の脚の形や癖の改善
②ウールドゥヴァ・ハスタ・アーサナ/手を上げるポーズ
息を吸いながら両手を頭上に伸ばす(両手は外から回しあげても、斜め前方からあげても良いです。)
【効果】
・体側のストレッチ
・肩関節の柔軟
③ウッターナ・アーサナ/立位の前屈
・息を吐きながら股関節から体を曲げる
・両手を床につける
・足裏から息を吸って深く吐く
【効果】
- 脚裏、腰部、殿部のストレッチ
- 消化器官の活性化
④アルダ・ウッターナ・アーサナ/半分の前屈
息を吸いながら両手を床に添え、背骨を伸ばして目線を前に向ける。
【効果】
- 脚裏ストレッチ
- 腹部、喉のストレッチ
⑤クンバカ・アーサナ/プランクポーズ/板のポーズ
- 息を吐きながら両手をマットにつける
- 片脚ずつ後ろへ伸ばす
【効果】
- 体幹コアの筋力向上
- 肩こり解消(肩甲骨周囲、特に前鋸筋の筋力向上による)
- 上肢、手首が鍛えられる
⑥チャトゥランガ・ダンダ・アーサナ/手の平と足で支えられた杖のポーズ
板のポーズの状態から、息を吐きながら両脇を締め、両ひじを真っ直ぐ後ろに90度曲げる。上体は少し前にスライドさせる。
【効果】
・体幹コア筋力をはじめ、全身の筋力向上
※このアーサナは初心者には比較的難しいポーズです。難しいポーズを無理に行うとケガの原因ともなり、心地良さを感じられないためアーサナとは言えません。まずは以下の軽減法、8点のポーズで代償しましょう!
【軽減法】アシュタンガ・ナマスカーラ/8点のポーズ
- 板のポーズから両膝を床につける
- 胸を少し前方へ下ろし、あごを床につけお尻は浮かせたままにする
- 足を伸ばしお腹を床に下ろす
⑦ウールドゥヴァ・ムカ・シュヴァ・アーサナ/上向き犬のポーズ/アップドッグ
・息を吸いながらつま先を返す。
・手の平はアンダーバストの横に置き、胸を開く意識で上体を起こして視線を斜め上に向ける。
・前もも、下腹部は引き上げる。
【効果】
- 胸、腹部のストレッチ
- 上下肢、体幹強化
⑧アドー・ムカ・シュヴァ・アーサナ/下を向いた犬のポーズ/ダウンドッグ
- 足は腰幅に開き、息を吐きながらつま先を立て、お尻を高く持ち上げる
- 足裏は床に下ろし、足裏と両手で床を押す
【効果】
- 全身ストレッチと強化
- 疲労緩和
- 内臓機能調節
⑨アルダ・ウッターナ・アーサナ/半分の前屈
ダウンドッグから片足ずつ、またはジャンプインで前に戻ります。
④と同じため省略します。
⑩ウッターナ・アーサナ/立位の前屈
③と同じため省略します。
⑪ウールドゥヴァ・ハスタ・アーサナ/手を上げるポーズ
②と同じため省略します。
⑫タダ・アーサナ/山のポーズ
①と同じため省略します。
朝ヨガでスッキリポカポカ気持ち良い日になるよう太陽礼拝を習慣にしていきましょう!
にほんブログ村
コメント