賢い子・運動神経が良い子に育つ、理学療法士おすすめ遊び

出産・子育て

前回は数ある幼児教育法のなかから、すぐに実践に活かせる教育法について掲載しました。

今回は私の得意分野である発達に関して、子どもの遊びの重要性とともに説明していきます。

私たち、理学療法士・作業療法士は子どもの障害者支援の場で働くこともあります。
最近では障害がある子どもだけでなく、現代の子どもはスマホやタブレットなどの普及によって基礎運動能力が昔に比べて低下しています。運動機能低下以外にも学習能力、集中力、手先の器用さなどさまざまな面でも影響が出ていると言われています。昔なら自然と鍛えられていた能力を、意図的に鍛える必要性が出てきました。

シャオリー
シャオリー

発達に関するリハビリは遊びの延長上にあります。

理学療法士の視点で、どのような遊び(リハビリ)が有効かまとめます!

ふれあい遊び

乳児期、コミュニケーションはとれませんが、赤ちゃんはパパやママの声を聞き分けることができ、五感から得られる情報を全て自分のものにする時期です。
できるだけたくさん話しかけ、触れ合い愛着形成を行うことができる遊びを取り入れることがベストです。

参考例
  • 抱っこして歌を歌ったり、実況中継しながら家事をする
  • おむつ交換で素肌に優しく触れマッサージする
  • ガラガラで音を立てる・はっきりした色の物を動かす、などで視線を誘導する
  • いないいないばあ
  • くすぐり遊び
  • 高いたかい

読み聞かせ(受容遊び)

読み聞かせによって、①語彙力の増加、②想像力と集中力の育成、③情緒の安定、④親子関係を深める、など様々な効果があります。

子どもが積極的に読み聞かせに参加し、子どもの感情を存分に引き出せるように工夫することが重要です。読み聞かせの際に意識すると良いことは以下の通りです。

  • 好きな本を選ばさせてあげる
  • 自然な読み方を心がける
  • 抑揚やテンポに少しメリハリをつける
  • 物語の内容に合わせて声の大きさや速度を微調整する


子どもは自分の想像力で物語を楽しむため、読み手は無理に演じる必要はありません。
大切なのは、子どもと一緒に絵本を楽しむことです。

想像遊び

想像遊びをすることで理解力やイメージ力を育みます。また他人の感情を理解する能力が上がり、コミュニケーション能力が上がります。それぞれの役割の中のルールに従うことで人間関係の構築や社会性を学ぶことも可能です。
想像力は経験の数が必要であり、模倣することからスタートするため、大人が一緒に遊び、遊びを広げるアイデアを見せてあげることが重要です。

参考例
  • おままごと(料理、洗濯など一緒に家事を行うと良い)
  • お世話遊び(人形など)
  • なりきり遊び(ヒーローごっこ、お姫様ごっこなど)

創造遊び

創造遊びをすることで、手指の巧緻性が上がり手先が器用になる、図形や色、数への理解を深める、集中力向上、想像・発想力が豊かになるなど様々な効果があります。

参考例
  • お絵描き
  • ブロック、積み木
  • 廃材を使った製作
  • 粘土
  • 折紙

身体を動かす遊び

運動神経とは運動に関する脳の伝達システムです。脳を活発に動かすためにはたくさん体を動かすことが一番です。思い切り外遊びする子どもは、脳の神経のつながりが活性化しており、自分の動きを正しくコントロールする能力が高いと言われています。

おすすめ室内遊び:雨の日もお家でできる!

体幹トレーニング遊び
体幹が鍛えられると姿勢改善、心肺機能アップが期待できます。結果的に学習効率や集中力向上にもつながります。また体幹が強化できれば手足の筋力もつきやすくなり、大きくなったときスポーツにも役立ちます。

体幹トレーニング遊び例
  • はいはいレース
  • お尻歩き(長座位、あぐら、足を浮かせる、など難易度調節も可能です。)
  • 雑巾掛け競争
  • 手押し車(子どもが腕立て伏せの形をとり、大人が子どもの両足を持ち上げます。腰が反らないよう注意しましょう。)

ジャンプ遊び
瞬発力、バランス感覚、柔軟性向上が期待できます。

ジャンプ遊びの例
  • 低い段差から飛び降りる
  • けんけんぱ
  • トランポリン
  • かえる跳び
  • 縄跳び

※できるだけ体への負担を下げるため柔らかい床で行うとよいでしょう。

ボール遊び
集中力向上、手指のコントロール向上、社会性の獲得(ルールを守る)などの効果があります。

ボール遊びの例
  • ボールころころキャッチ
  • ボールで的当て(ボーリングなど)
  • 玉入れ
  • お手玉、けん玉

屋外遊び:親子で楽しく身体を動かす!

散歩
持久力向上、下肢筋力向上、親子のコミュニケーションが増えるなどの利点があります。また自然を五感で楽しみ刺激を受けることで、感性やセンスが磨かれます。

走る(おいかけっこなど)
全身筋力向上、心肺機能向上などの効果があります。
芝生の上や砂浜など安全な場所では、できるだけ裸足になることをおすすめします。幼児期には足裏のアーチが発達する時期です。裸足で走ることで足裏の筋力向上による扁平足予防にもつながります。また裸足の刺激は脳にも良い影響が期待できます。

スキップ
下肢筋力、バランス感覚、リズム感覚の向上などの効果があります。

鉄棒・うんてい
全身の筋力(自重を活かして上肢の筋力や握力をつけるのにも最適)、バランス、ボディイメージの向上が期待できます。反復練習が必要であるため、模倣する力や集中力も向上します。

砂遊び
手指コントロール向上(道具の扱い方を学び手先の器用さも養われる)、感覚刺激が得られる、集中力向上、想像・創造力が育まれ、他者との関わりで社会性も学ぶことが可能です。

おすすめスポーツ(習い事)

幼児期に様々なスポーツを経験させてあげることも重要です。一つのスポーツでは、鍛える脳の部分が固定されてしまいがちなため、いろいろなスポーツや遊びを経験することで運動のセンスを磨くことができます。

水泳
水泳は有酸素運動であるため、免疫力や心肺機能が上がります。体幹の強化に非常に効果的であり、全身バランスよく筋力向上や柔軟性向上が期待できます。また水中では骨や関節への負担も少ないため成長期の子どもの発達にも安全です。空間認知能力向上によって脳にも良い影響を与えると言われています。水への恐怖心の減少や、ゴール設定も明確であるため子どもの自信にもつながります。

ダンス
全身の筋力・柔軟性向上が期待でき、音楽に合わせて体を動かすことでリズム感や表現力も身につきます。ダンスも有酸素運動であるため心肺機能が上がります。他者との関わりも密であるため協調性や社会性にも良い影響があります。またダンスには様々な種類があるため、年齢や興味に合わせてジャンルを選択することが可能です。

以上がおすすめの遊びになります。
環境や大人の関わり方が子どもの発達にも影響を与えます。
子どもも大人も楽しく成長できるよう、日常の中にちょっとした遊びを取り入れていきましょう!

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