読書録『月と散文』又吉直樹著

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こんにちは、シャオリーです。最近読んだおすすめ本の記録です。

本の詳細

  • 『月と散文』又吉直樹
  • KADOKAWA(2023)単行本
  • 360ページ

どんな本?

著者10年ぶりのエッセイ集。著者の子供時代の経験や学校での出来事、家族とのやりとり、何気ない日常など身近なテーマの中で彼が感じたことを赤裸々に、独特な表現で語られています。ひとつずつの章が短いので、隙間時間に読みやすい一冊でした。

なぜ私はこの本を選んだ?

芸人としての著者の活躍に関してはあまり詳しく知りませんが、作家としての彼の姿勢はとても素敵で、最近動画配信をよく拝見しています。思考回路が面白く、雰囲気・話し方が魅力的な著者に大変興味があり、新しく出版されたこの本を購入することに決めました。

心に響いたところは?(一部本の内容が含まれます。)

  • 著者の本への愛が溢れているところ。
    ”古書店を廻り書棚に並ぶ背表紙を追い続ける生活を送ると、店に入らなくてもその外観や外のワゴンに並ぶ本を確認しただけで、大体どのような本が店にあるのかわかるようになった”
    ”僕が読むべき本は光を放っているように見えた。引き寄せられるように本が居場所を教えてくれるような感覚”。
  • 本の読み方(再読)を変えてみたいなと思わせてくれたところ。
    「字が上手くなりたい」章。
  • 面白くて本を読みながら一人で笑ってしまうところ。
    「あの声に憧れる理由は」章、「始まりの灯り」章の独り言カルタ、「覗き穴から見る配達員」章など。
  • 著者は客観的に自分を評価しており、ありのままの自分を曝け出しているので、読み手である私も力が抜けて気持ちが楽になるところ。
    ”いろんなことができないままだけど、小説や漫画を読むことはできるし映画や演劇を観ることもできる。苦手なことで不利益を被ることはあるけれど、空いた時間で好きなことを他の誰よりも楽しめると思うと、これで良いんじゃないかなとも思えてくる。
    ”個人的には人を傷つけないために、また自分を傷つけないために、たまには嘘を吐くことくらいあっていいと思う。”

この本を読んで感じたこと

 著者の大変だった子供時代、弱点、孤独感などダークな内容が描かれているにも関わらず、独特な表現方法で書かれているのと、共感できる部分が多くオチも面白いので何度も笑いました。人生の楽しみ方、気を張らずに生きる方法、周りの人への配慮など、この本から多くを学べて良かったです。また何気ない日常生活の中で、物事をすごい角度から見て考える彼の着眼点にはびっくりさせられました。芸人としての彼の活躍や、他の著書もみたいと思える面白い一冊でした!

以上、シャオリーでした。

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